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●自分を磨く方法●チャンスをつかむ準備をする 成功した人の足跡を見ると、たいてい、その過程で大きな転機となるチャンスをつかんで、ものにしていることがわかる。 そこで、若くして成功した実業家にこれから起業を目指す青年が質問した。 「どうしたら、チャンスをつかめるんですか?」 実業家は答えた。 「常にずっと、それをつかむ努力を続けていることです。」 ひとりの農夫が種をまきにいった。 いくつかの種は道端に落ちた。 すると鳥が来てそれを全部食べてしまった。 いくつかの種は石地に落ち、そこは土が深くなかったので、種は芽を出したものの根をはれずに枯れてしまった。 また、いくつかの種は、いばらの中に落ちた。 すると棘が伸びて種を塞いでしまった。 しかし、そのほかの種はよい土の上に落ちた。 種はやがて実を結び、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍になった。 これは、至るところにある「真実」に気づくわずかな人が果実を広めていくことのたとえだが、種を「チャンス」と置き換えても十分に真理をついている。 チャンスとは、自分でコントロールできない偶然によるものではなく、努力によって誰にでも手に入れることができるものだ、ということ。 そして、至るところにあるが、それが実を結ぶのは、努力して、よい土を用意していた人のもとにおいてだけであるとういことだ。 もし、あなたが土地を耕しもせず、熟した果実が都合よく天から落ちてくるのを夢想しているのだとしたら、そんなことは一生起こらないだろう。 誰のもとにもチャンスは無数に、必ず訪れる。 遅すぎることはない。 それがやってきたときのために懸命に土を耕し続けよう。 |
●自分を磨く方法●とにかくやってみる● やるかやらないか迷ったら、とりあえずやらないことにするのが、成功しない人。 やるかやらないか迷ったら、やってみるのが成功者だ。 やってみれば、失敗することもあるだろう。 しかし、少なくとも、この方法は、失敗すると知ることができる。一歩前進だ。 失敗を後退することだと考えているとしたら、それは大きな勘違いだ。 行動し続ける限り、後退はない。 たとえ失敗が続いても、後退はない。 唯一、後退があるとしたら、それは何もしないことだ。 とりあえずやらないことを、前進もしない代わりに後退もしない原点維持だと思っているかもしれないが、それは違う。 あなたは原点維持のつもりでも、周りは動いているのだから、いつのまにか少しずつ後退していく。 もちろん、「これはやらない」と断言できることは、やらなくてもよい。 でも、もし迷ったら、とにかくやってみよう。 人が後悔するのは、やってしまって失敗したことよりも、やらなかったことについてである。 |
●自分を磨く方法●落ちた2匹のカエル● 二匹のカエルが、牛乳の入ったバケツに落ちてしまった。 這い上がろうとしたが、バケツの縁までは高く、壁はつるつるしてどうにもならない。 一方のあきらめの早いカエルはもう一匹に向かって言った。 「もうだめだ。僕たちはここから出られないよ。」 そして目を閉じ、バケツの底に沈んでいって溺れ死んだ。 もう一匹のあきらめの悪いカエルは「いやだ。死にたくない。何とかならないのか。」と、とにかく泳ぎまわり、出口を探したり、飛び上がったりしていた。 そうこうするうちに、いつの間にか足元のミルクが固くなってきた。 かきまわされた牛乳の表面がバターに変わっていたのだ。 カエルはその上から飛び上がって、バケツから出ることができた。 どんな苦しい状況でも、ときには絶望かと思われるような状況でも、必ずできることはある。 考え込んでいても活路は開けない。 立ち止まらずに、動き続けることだ。 そうすれば、思いもかけない可能性が見えてくるものだ。 まず、動くこと。 |
自分を磨く方法●誇りを持つ その国では、占領した国の高官を逮捕してとらえると、城壁を磨く仕事をさせていた。 それは危険で、もっとも下級の者のする仕事とされていたからだ。 壁を磨く者たちの顔には、「なんで俺たちがこんなことをしなければならないのか」という不満と羞恥と絶望が、ありありと浮かんだ。 ある日のこと、その国の王様の目に、実に楽しそうに城壁を磨く若者の姿が映った。 気高くさえ見えた。 それは占領した隣の王子だった。 やがて、子どものいなかった王様は、その王子に王位を譲り、いつしか、城壁を磨く仕事は、選ばれた者にのみ許される高貴な仕事となった。 王子と他の高官たちとの違いは何か? それが、自分自身に誇りを持つ者とそうでない者の違いだ。 自分に誇りが持てないとき、人は、自分がやっていること、持っているもの、関わる人々によって、それを得ようとする。 すでに自分に誇りを持っている人は、自分がやっていること、持っているもの、関わる人々を誇り高いものにする。 では、王子ではない私たちは、どうすれば誇りを持つことができるのか? 自分に恥じることをしないこと、そしてすでに十分に成功した自分が自ら選んで、この仕事をしている、という立場で物事にあたることだ。 その仕事から価値を得ようとするのではなく、すでに十分に価値ある自分が、その仕事に価値を与えている、ということを忘れないようにするのだ。 これは自己暗示ではない。事実だからだ。 |
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