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●そこにある壁を乗り越える方法 障害を小さくするのではなく、自分を大きくして乗り越える。 「単なる自信」から「人格全体に影響を及ぼす個人的信条」に変わった時、それは「信念」となる。 単なる「思い」から、はるかにレベルアップしたものが「信念」なのだ。 ベンジャミン・フランクリンはこう言った。 「何も期待しない人は幸せだ。なぜなら、絶対失望しないからだ。」 自分の信念に基づき、人生で何かを成し遂げたいと思ったら、失望を恐れないこと。 夢を追いかける道程では、きっと失敗もするだろうし、間違いも犯すだろう。 だが、成功したければ、信念の命ずるままに持てる力を最大限に活用し、頑張り続けるしかない。 言語学者によると、世界中の原始的と言われる20の言語では「信念」と「行動」を意味する単語は同じで、文化が洗練されるにつれて、この2つの言葉を使い分けるようになるという。 そして、この世には2種類の人間がいる。 「何かを成し遂げようと行動を起こす人間」と「ミスを避けようと行動を避ける人間」だ。 エドモンド・ヒラリー卿は、エベレスト登頂に初めて成功した登山家だ。 登頂に成功する前に、ヒラリー卿は別の登山隊の一員として失敗を経験し、隊員のひとりを失っていた。 帰国後、ロンドンで行われた登山隊の慰労会で、ヒラリー卿が公衆を前に挨拶した。 壇上に飾られた大きなエベレストの写真に向き直り、こう宣言した。 「エベレストよ、今回は私たちの負けだ。だが必ず舞い戻って、登頂してみせる。なぜなら、山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ。」 困難を乗り越える唯一の方法は「自分には、必ず乗り越えられる」と信じることだ。 障害を小さくして乗り越えるのではない。 自分を大きくして乗り越えるのだ。 |
「戦う自分」をつくる13の成功戦略★「行動」には必ず「結果」がついてくる。 物理学の世界では自明のことだ。 「作用反作用の法則」によれば、「ある物体が他の物体に力を与える時、ある物体は他の物体から大きさが等しく、逆向きの力を受ける。」 ところが、この法則が自分の人生も支配していることに気づいている人は少ない。 だから、「うまくいけばいい」と願うだけで、何一つ行動を起こさない人が圧倒的なのだ。 つまり、よい結果を得たければ、それにふさわしい行動をとることだ。 ふさわしい行動をとるには、前向きな期待を持つこと、そして、前向きな期待を持つには、信念を持つことだ。 つまり、すべては信念から始まる。 スイスを訪れる観光客の間では、登山が非常に人気がある。 世界的な登山家が登頂するような山を登るのではなく、「標高の高いところをハイキングする」といったほうが正確かもしれない。 早朝にベースキャンプをグループ単位で出発し、山頂を目指すのだ。 そのグループ・ハイキングのガイドに、面白い話を聞いた。 ハイキングでは普通、山を登る途中の休憩所で昼食をとり、最後のきつい登りに備えて休憩をとる。 ここで、頂上まで登らずに暖かく快適な休憩所に残ると言い出す人が必ずでてくる。 彼らは、他の人たちが出発した後は、嬉々としておしゃべりを楽しむ。 まるでパーティーだ。 ところが、日が西に傾く頃になると、窓から頂上を見上げる人が多くなる。 そして、登頂組が戻ってくるまで、みな黙りこんでしまうのだ。 なぜなら、自分がせっかくの機会を逃してしまったことに気づくからだ。 ほとんどの人は、スイスを再び訪れることはない。 頂上に立つ機会はもう二度とめぐってこない。 一生に一度のチャンスを逃がしてしまったのだ。 自分の能力を最大限に活用しないのも、これとよく似ている。 自分の可能性に自信が持てず、せっかくのチャンスがめぐってきても、信念に基づいた行動がとれず、そのチャンスをものにできない。 こんなことをしてはいけない! 自分の人生を思い通りに生きてほしい。 自分の理想の姿を思い浮かべ、「できること」はすべてやり遂げねばならないのだ。 |
●「情熱」こそすべて ●自分の能力を十二分に発揮し、夢を次々と実現させていく人は、凡人とどこが違うのか。 リスクをものともせず、常に上を目指して、何がなんでも目標を実現させるのに必要なものは何か? それは「情熱」だ。 情熱は、ある意味、緻密な計画より重要で、やる気に火をつけ、燃え上がらせる燃料だ。 私はいまだかつて情熱にあふれているのにエネルギーが足りない人など見たことがない。 情熱さえあれば、失敗しても構わない。 何度転んでも関係ない。 「そんなのは無理」と言われても、いくら非難されても、気にとめない。 情熱が燃え盛っている人は、ガムシャラに突っ走って、あらん限りの能力を発揮するだけだ。 情熱があると、人生すべてが生き生きとした活力に満ちてくる。 もちろん才能はますます開発され、得意分野で精力的に活躍するエネルギーが滾々と湧いてくる。 すぐれた能力に恵まれながら消極的な人より、ほどほどの能力ながら情熱的に打ち込む人のほうが成功する確率は圧倒的に高くなる。 情熱的な人はエネルギーが尽きることなくあふれ出し、目標や夢を絶対にあきらめないからだ。 ある研究によると、次のような結果がある。 被験者1500人を20年間追跡調査している。 被験者は、調査開始時に2つのグループに分けられた。 全体の83%を占めるグループAは、そのうちやりたいと思っていることがあるが、今はとりあえず高給の仕事に就く決断をした。 残りの17%に当たるグループBは、まったく逆の理由で職業を選択した。 まず自分のやりたいことを仕事に選び、お金の心配は後でする決断をしたのだ。 その結果、驚くべきことがわかった。 ●20年後、被験者1500人のうち、101人が百万ドル以上を稼いだ。 ●この101人のうち100人は、すべてやりたいことを仕事にしたグループBに属していた。 「好きこそ、ものの上手なれ」とはうまく言ったもので、見返りがなくても熱中できることを見つけて一所懸命に努力すれば、喜んでお金を払ってくれる人が必ず出てくるものだ。 「仕事ほど面白いものはない。」 ●情熱の炎をたぎらせる5つの心がまえ 魂に情熱という火がともれば、不可能は消滅する。 だからこそ、哲学者で、詩人でもあるエマーソンは「世界史上に残る偉業はすべて情熱の勝利だ」と述べている。 能力を開花させる原動力として、情熱にまさるものはない。 そこで情熱の炎をたぎらせる方法を考えてみよう。 (1)心底やりたいことを追いかける (2)自分の欲望を正々堂々と肯定する (3)不完全燃焼の生き方と手をきる (4)凡人を才能人に変える魔法のエネルギー (5)やる気は必ず伝染する |
●(1)心底やりたいことを追いかける まずは、「自分の好きなこと」に専念すること。 もしくは、自分のやっていることを好きになること。 なぜなら、「好きなこと」をやっている時、人は自然とその世界に没入し、ひたむきに努力できるからだ。 だから、自然にいい成果も上がられる。 「本当はやりたくないこと」に情熱を傾け、大きな成果を上げるのは、まず無理なのだ。 偉業を成し遂げる唯一の道は、心の底から欲することだ。 ●(2)自分の欲望を正々堂々と肯定する 二つ目は、自分が心底望むものは何かを明らかにすることだ。 誰でも情熱を心に秘めているが、自分が何に情熱を燃やすことができるのか、発見するための手間をかける人は、非常に少ない。 情熱は意志に働きかけ、「やらなくてはならない」という義務感を「ぜひやりたい」という強い意志に変えてくれる。 人生で何かを成就するには「どれくらい強く欲しているか」が問題になる。 意志の強さは、欲求の強さによって決まる。 是が非でも手に入れたいと思えば、意志の力は後からついてくるものだ。 勝ちたいと思わなければ勝者にはなれない。 チャンピオンは「肉体」ではなく、「精神」によって作り上げられるのだ。 ●(3)不完全燃焼の生き方と手をきる! 三つ目は、不完全燃焼な生き方と手をきること。 常に100%の情熱でことに当たっていれば、不思議なくらいエネルギーが湧いてくる。 意欲も自然と高まり、目標までの道のりも楽しみながら進むことができる。 反対に、力を出し惜しみしたり斜にかまえた態度でことに当たったりすれば、目標までの道のりは長く、険しいものになる。 もっとエネルギッシュにやりたいこと、実現したいゴールに向かって突き進んでほしい。 よく、あの人は「覇気がある」とか「覇気がない」という言い方をするが、むしろ「情熱がある」「情熱がない」と言い換えるほうが適切だ。 飛行家チャールズ・リンドバークは「心底やりたいことをやる時ほどワクワクすることはない。飛行機なんかなくても空を飛べそうな気がするくらいだ」と言っている。 ●(4)「凡人」を「才人」に変える魔法のエネルギー 情熱の炎をたぎらせるための4つ目の心構えは、何が何でも達成したい「目標」を作ることだ。 目標と情熱が一致した時、「凡人」と「才人」に変えるエネルギーが生まれる。 公民権運動の指導者キング牧師は「たとえ命を投げ出してでも達成したい目標が見つからないなら、生きている意味がない」とまで言っている。 目標が見つかれば、情熱が生まれる。 そして情熱があれば、持って生まれた才能が活性化し、素晴らしい成果を上げられるのだ。 ●(5)「やる気」は必ず伝染する 情熱の火をさらに燃やすための5つめの心構えは、自分の「やる気」を周りにも伝染させていくことだ。 宣伝、広報のスペシャリスト、エレノア・ドーンは「自分の心に情熱の炎のない人は、人の心に火をつけることはできない」と述べているが、まさにそのとおりだ。 自分の使命や目標に向けて熱く生きている人というのは、いつ見ても気持ちがいい。 人を指導するには「理性」が必要だが、人をやる気にさせるには「情熱」が必要だ。 歴史上の偉大な指導者や実業家を見ても、情熱の炎が周囲の人に「燃え移った」例はいくらでもある。 |
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